何度聞いても聞こえない

先日、猛暑の中、東京ディズニーシーへ行ってまいりました。開門までの2時間…何をして待とうか…

「おっ!」

聞こえてきたのは英語のアナウンス。先ほどから何パターンかのアナウンスが何度も何度も繰り返されているではないか。

どこでもリスニング訓練~(ドラえもん風に)

”Hi, everyone.
Welcome to Tokyo Dsney Sea.
For your enjoyment, Tokyo Disney Sea will be open until 10:00 p.m..”

「東京ディズニーシーへようこそおこしくださいました。本日、東京ディズニーシーは午後10時まで開園いたしております。素敵なたびのひと時をどうぞお楽しみください。」

“Before entering Tokyo Disney Sea, be aware that all bags, backpacks and other belongings will be inspected. Please have these items ready to show our staff. Thank you.”

「皆様の安全を第一に考え、ご入園の前にお手持ちの荷物を確認させていただいております。皆様のご理解とご協力をお願いいたします。」

(語順訳・後半のアナウンスのみ)
東京ディズニーシーに入る前に、すべのバッグ、リュックサックや他の持ち物などは検査される(でしょう)ことをご承知おきください。これらの物を私たちのスタッフに見せるための準備(状態に)してください。

日本語のアナウンスと英語のアナウンスでは随分と内容が違いました。英語の方は指示が随分と具体的でしたね。英語は誰が何をどうするが具体的でした。

さて、肝心の聞き取りですが…

太字の部分は、何度聞いても正しい英語が聞き取れませんでした。

be aware that…は、
語彙力不足、文法知識不足が原因です。そもそも、語彙の引き出しに入っていませんせした。知らない単語、覚えていない文法部分は聞こえないのです。

temsは、
何度聞いても 「アイランド」。 itemという単語の意味は知っていましたが、itemの音が「アイテム」という日本語読みの音の蓄えしかなかったため、アナウンスの中の “あいで(ら)む(ん)” が「アイランド」につながってしまい、語彙の引き出しからitemをひっぱり出すことができなかったのです。

以前、成人の音読クラスの授業で英語の聞き取りをした時、 多くの生徒さんが、calendar(カレンダー)を「キャンドル」と聞き取っていました。生徒さんの中にカレンダーの正しい英語の音 [kǽləndər(キャランダ)] がなかったのです。

英語の聞き取りには、語彙力・文法力はもちろん、英語の音に対する多くの経験が必要です。そして、それらを基に聞き取れない部分を「推測」する力も必要です。

聞き取り ⇒「知識」と「経験」の積み重ね

聞こえない英語を闇雲に何度聞いても、なかなか聞き取れるようにはなりません。聞き取れない音に執着せず、なぜ聞き取れなかったのかを確認し原因を分析して、すこしずつ弱点をなくしてゆきましょう。