読める!わかる!
コア歴1年の小学5年生の女の子。将来実現したい夢のためにコアで英語を習い始め、その夢のために、中学受験されることを決めました。
「英検5級」が受験資格の一つにあがっています。
お母様から
- 「5級に合格できる力があるのでしょうか?」
- 「これからどういう風に英検のための勉強をすればよいですか?」
英検5級にどの程度の力が必要なのか、また何をすればいいのかわからず、私たちのような専門教室や塾にすべておまかせ、という方が多いのではないでしょうか。
さて、いったい、試験に対してどれほどの力がついているのか…英検5級の過去問題を渡し、家でやってくるように伝えました。
問題を見た瞬間、「わからん!習ってないからわからわからない!」と、取り組むのをやめてしまった、とお母様からのメール…
テストを拒絶、無理もありません。
普段コアで英語物語をたくさん聞き、読んでいるとはいえ、物語を語順訳で自力で訳しているとはいえ、まだまだ英語を始めて1年程度では、テキストで習った単語、そして語の並びが「クッキリと頭に残っている」…なんてことは、残念ながら、ありません。
学校で英語をやっているといっても、同じこと。英語量も圧倒的に少なすぎます。
このまま自信をなくしては大変!と、翌日生徒に来てもらい一緒に一問ずつ問題を解いてみました。 問題を解く前に、「読める範囲でいいので、単語を声に出して読んでごらん。」と指示。
おーっ!単語、ぼちぼち読めてるじゃん!
5級は中学初級程度のレベルですので、わからない単語だらけ。「ぱっ」と見ただけならなおのこと、わけのわからない文字の集まりです。
読めないと思い込まず、フォニックスの知識で読んでみなさい」と指示。…正しく音にできる!読める!
正しく読めると、意味がわかるものが増える!
パッと見、わからないものだらけと思った問題もゆっくり見ていけば、結構とける。
”sandwiches”
をぱっとみただけではわからなくても、フォニックスの知識を使って、
ス、ア、ン、d、ゥ、イ、チ、イ、ズ
「あっ~~!サンドイッチ!ほんなら、答えは3番やん」
こんな感じで、高い壁のようにそびえたっていた知らない単語がどんどん読み解けていきました。
もちろん、語彙力は必要です。
曜日や月や天気や簡単な生活用語などの単語は是非覚えてください。必ず試験で使われます。けれど、5級程度だと文字を読めた瞬間に意味が浮かびあがるものが結構あります。日本語カタカナになっている英単語もたくさんあるからです。
結果、ほとんどの問題で、文字を読むことができれば、正解を導くことができ、語彙、文法問題もそこそこ正解をだし、リスニング問題については、ほぼ全問正解でした。
特別に英検対策をしていなくても
毎週授業でやっている
- 英語物語の語順訳(翻訳)
- 音読(声に出して読む)
- 簡単な会話練習(会話集テキスト「Let’s Talk」)
- フォニックスの知識(フォニックステキスト「Magic”e”」)
英語の実力をつけるために必要なことをあらゆる角度から指導しています。 先生の指示通り、きちんとやっていただければ、やればやっただけ伸びてゆきます。
「英検対策」という小さな枠にとらわれず
小学生、中学生、高校生、そしておとなの英語学びなおし、どの段階においても、「その先の英語=使える英語」につながる指導を続けています。 今回の生徒さんの様子をみて、あらためて、「読める」ことの大切さを実感し、日々の音読指導、初期段階におけるフォニックス指導の大切さを実感しました。
コアの学びは、常に「その先」へつながります。
小学生で溜めた「音」や「英語のしくみ」は中学生になってからの文法学習の強力な支えとなり、その支えを元に、より強固なものとなった文法力と読む力で、格段に「難しい」と感じる高校英語に立ち向かえるのです。