テストなんて、いやだ~
小学生の英検受験、過熱しています。中学受験資格に取り上げられたり、ママ同士で、「うちは幼稚園で5級」などという話題が上ったりと、「早く英検級をとらなきゃいけない!」というムードが高まり…かどうかは定かではありませんが、英語教室や英検対策塾に通わせる親御さんも多いようです。
小さいうちからあわてて知識を詰め込まなくてもいいのになぁ…と思っていたとき、千葉県八千代市で40年コア英語教室を開講している先生と話す機会があり、現状についてどう思うかを聞いてみました。
「早くとったってね、履歴書に書けるのは準1級からなんだから、ほんとうの力もついてないのに、取らなくていいのよ。」
はい、ばっさり!
いや、本当にそのとおりだと思います。社会にでて、英語で自分の意見を言えるとなると、やはり英検準1級程度の実力が必要です。採用選考で目に留まるのはやはり、準一級以上となるでしょう。
5級をとれば、4級。4級をとれば3級…準2級…。
うーん…
3級くらいまでなら単語を覚えて、文法のポイントを暗記すれば、小学生でも合格はできるでしょうが、ほんとうに3級の内容がきちんと「理解」できてるかというとあやしいところです。英語の学習を音声とともに継続していらっしゃるようなお子さんについては、内容が伴っている子どもさんもいらっしゃるとは思いますが、稀だと思います。
先ほどのコアのベテラン先生に「小学生で英検5級を取りたいと言ってるんですが」とさらに質問してみると、
「5級なんて、コアで1年もやればほっといてもとれるわよ。」
「ほっといても」とは大胆な発言ですが(笑)、40年指導を続けている先生の言葉は体験を通しての言葉ですから、やはり重みがあります。
英語の音に触れる学習は、どこか、ワクワクする学習です。一方、知識を詰め込む学習はつまらなく、どこか苦痛を伴います。
中学生から本格的に英語を学校で習い始めた時に「英語なんてつまらない!英語がわからない!きらい!」とならないよう、小学生のうちに、表面的な知識だけの学習でなく、音と英文のしくみをじっくり学んで、コツコツ基礎づくりをしていきましょう。