2020年8月20日発行 第99号(2020年9月号)
連日の猛暑日、コロナ対策での不便が続く中ですが、お盆休み明けの授業には皆さん元気な様子で出席してくださいました。
いつもとは違う”外出自粛ムード”の夏休み、いかがお過ごしでしたか。2020年7月号の「天満校&夙川校通信」の記事「英語多読・精読のすすめ」を参考に英語多読に挑戦された生徒さんがいらっしゃるとうれしいのですが…読書報告お待ちしております。
皆さん、『鬼滅の刃(きめつのやいば)』(吾峠呼世晴(ごとうげこよはる)著)という作品を御存じでしょうか。2016年より週刊少年ジャンプで連載が始まった漫画です(既に連載終了)。10代から20代の若者を中心に、幅広い世代の支持を集めています。天満校小学高学年クラスの女子も授業開始前に「どのキャラクター推し?」などと盛り上がっています。…話についていけない…くやしい…。
先生も読んだらええのに!…うん、そのうち読むわ。
忙しいを理由に、「いつか読もう」「そのうち読める」と先延ばしにしていましたが、この夏休み期間中に思い切って”鬼滅デビュー”!読み始めるとなかなか面白い!現在、11巻まで読み終えております(最終は23巻の予定)。絵と文字の入り混じったものを読むのは数年ぶりでしたので、なかなか大変でした(笑)
ウィッキーペディア、公式ホームページ、私設ファンサイト…すばやく情報を得るだけならば、手段はいくらでもありましたが、今回は時間のかかるガチ読みを選択。その結果得られたものは、”情報のみ”ならず、ワクワク、ハラハラ、ドキドキする(すっかり忘れていた!)感情、そして、なにより、ストーリーを掘り下げられたこと、でした。作品を実際に読み、登場人物に感情移入して初めてストーリーを深読みできるのです。
休み明け最初の授業、意気揚々、
「鬼滅、読んだで!^^v」
というやいなや、生徒の一人が、
「最後な、○○○が×◆になるねんっ!」
えぇぇぇぇーーーっ……いきなりネタバレやん…まだ途中やのに……(T0T)
時間をかけることに意味があるって言ったって、結末を知っていながらワクワクドキドキできるのか、読む意味があるのか…、悶々とする中、自己研鑚のために通っている英会話クラスでのこと。最近読んだ本を聞かれ『鬼滅の刃』と答え、生徒からネタバレを食らったことを告げると、大笑いの後、先生が新しい英単語を教えてくれました。
spoiler(ネタバレ)
会話も弾んだし、新しい単語も覚えたし、収穫あり!また、いつかどこかで、何かが収穫できるかも。気を取り直して、続きを読み進めることとしましょう!
皆さんもぜひ、『時間をかけてとりくむこと』に目を向けてみてください。時間をかけた先に、知識的な発見はもちろんのこと、思いがけず、新しい自分自身を発見する、なんてこともあるかもしれません。近道では得られない何かがそこには必ずあります。