受かりましたね〜、英検2級二次試験。
英検バンドはG2+1。ギリギリか?!と思われるバンド数ですが、アティテュードが2/3点、リーティングは(音読パート)は満点での合格です。2級問題での音読満点はなかなかすごい。
長尾クラスの生徒はたいてい、英検二次の音読パートは満点か4/5点。当然です!毎週の授業で、いえ、自宅音読練習も含めれば毎日、英検二級程度難易度、分量はそれ以上の英文を音読練習しているのですから。音読パート満点は、普段の積み上げの当たり前の成果なのです。
2級合格の生徒さんに「今回の英検2級のために勉強をカリカリやった感じはある?」と聞くと、「いや、別に、そんな、カリカリやった感じはない、ですね。」との答え。
また、他に今回の受験で気づいたことはあるかと聞くと、「英文は訳せて意味は取れるけれど、文章が何について書かれているのかがわかりにくく難しかった。」と。
真っ当な感想です。
英検2級の受験目安を見てみると、
- 推奨目安・・・高校卒業程度
- 出題目安・・・医療やテクノロジーなど社会性のある英文読解も出題されます。
今回合格の生徒さんにしてみれば、中3、高1、高2、高3、4年間の学校生活や社会生活に於いて自然に得られる経験なしで受験した事になります。「高校卒業段階」という推奨目安の学齢での受験でしたら、テレビや新聞、また学校の活動を通じて、まずは日本語で、高度な話題に多少なりとも触れているはずです。ですので、多少英語がわからなくても、問題の全体は把握しやすくなります。
コア英語教室のある生徒さんは、高2での英検2級受験で、「昨日NHKで見てた番組の内容が出た、ラッキー!」と言っていました。民泊を話題にした番組でした。
民泊にしても、高度な医療、テクノロジーの内容にしても、高校生と中学生とでは、その話題の捉え方が違います。高校生は、より大人に近いぶん、それらの話題を自分の身近な話題として捉えます。より現実的なこととして実感できます。一方中学生は、それに比べてまだまだ未熟です。同じものを見ても、その捉え方は浅く、表面的なものになりがちです。
こうしてみると、学齢の低い段階での英検上位級受験には、やはり首を傾げたくなってしまいます。”小2で英検2級合格!”といったような、一見華やかな文言も少し冷静に考えてみる必要があるように思います。
”無理やり覚える”など、子どもが消化しきれない程度や量のものをやらせることは、避けたいものです。最初は興味がなくても少しずつ興味が湧き、そのうち、少しずつ楽しくなってくる、そのような学習を継続していきたいといつも思っています。